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花粉症の注射療法って?あえて花粉を取り込む方法も

2019年11月20日

花粉症の基本的な治療法は薬物療法ですが、鼻の粘膜を焼くレーザー治療法の他アレルゲン免疫療法が検討される場合もあります。ステロイド注射に効果があるとされていた時期もありますが、大変多くの副作用が出やすく、顔がムーンフェイスのように腫れあがってしまったり、逆に抵抗力がなくなったりしてしまうのでステロイド注射はあまり行われなくなっています。

アレルゲン免疫療法は、アレルゲンとなっている原因物質のエキスを少しずつ投与していく方法です。花粉症の継続治療は、スギやダニのアレルギーがある人に行われ、エキスを用いて行いますが、この花粉症の継続治療には、皮下免疫療法と舌下免疫療法があります。

舌下の場合は舌の下部分にスギのエキスが入ったものを1日1回たらします。ダニとスギの両方を一度に行うことはできません。少量から初めて決められた一定の量を服用するようになりますが、最低でも3年間治療を行わなくてはなりません。長い期間行わなくてはなりませんが、2回目から自宅で行えるので忙しい人には向いている療法です。

もう一つの皮下免疫療法は注射療法とも呼ばれ、皮下に注射を行うところが舌下免疫療法との違いです。毎日薬を服用するのではなく、医師に注射をしてもらう治療法であるので、はじめは通院回数が多いものの、最長3か月に1度まで期間を延ばすことができるので、治療の見通しが立ちます。そしてダニとスギ両方の治療が一度に行えるのも魅力です。注射療法であるので、注射をするたびに注射をする部分に炎症はないか、変わったことはないか、ということを医師に確認してもらうことができるので、異常があった時はすぐに対応してもらうこともできます。

皮下免疫療法と舌下免疫療法の違いは、治療が注射か服用か、という部分にあります。注射であれば医療行為であるので病院で行ってもらうことが大切ですし、服用であれば自分の家で服用すればよいので通院回数も減ってきます。通院回数は少ないが3年以上は薬を毎日服用しなくてはならない舌下療法か、注射をする時は痛いが、ダニとスギの両方を一度に治療していかれるのが良いかは個々の判断になります。

どちらも効果に差はありません。ですが、皮下免疫療法の方がごくまれに副作用が出てしまうことがあります。アレルゲン免疫療法はたとえ少量であってもアレルゲンを体に取り込む治療法であるので、全身に副作用が出ないかどうか確認をしながらすすめていくことが大切です。